クロスバイクというのはかなり太いタイヤまで履かせられる場合が多い。
デフォルトでは28c(28㎜)や32c(32㎜)の太さのタイヤが付いているクロスバイクが多い印象であるが、これをカスタマイズしてより細くしたり太くしたりして楽しんでいる方も非常に多く見かける。
そして「より細く」カスタマイズする人の方が多い印象だ。
クロスバイクに乗り慣れてきて、より軽快な走行性が欲しいと考えるようになった方々にとって、タイヤを細くするというのはド定番とも言えるカスタム。
私のクロスバイクもデフォルトでは28cが付いており、細い方へのカスタマイズでは「25c」まで細くした事がある。
反対に太い方では32cまで太くした事がある。
- 25c
- 28c
- 32c
私がクロスバイクで使ってきたのはこの3種類の太さだ。
しかしふと最近、私のクロスバイクで限界までタイヤを太くしてみたら、どんな走行感になるだろうと思った。
というのも、私はマウンテンバイク(MTB)を持っていないがマウンテンバイクに興味はあり、最近マウンテンバイクに関する情報をYouTubeなどで見る事が多くなった。
極太タイヤやサスペンションなどによる、マウンテンバイクの抜群の衝撃吸収性の高さや安定した走行性を見ている内に、太いタイヤに対する興味が強くなったのだ。
そこでマウンテンバイクは持っていなくとも、とりあえずクロスバイクで出来るだけマウンテンバイク寄りの太いタイヤへのカスタムをしてみようと思ったのだ。
そこで、マウンテンバイクのタイヤほど太くは出来ないが、「38c(38㎜)」のタイヤに今回カスタムし、その乗り心地や走行性を確かめてみた。
私のクロスバイクでは、フレームやフロントディレーラー(前の変速機)とのクリアランス(隙間)的に、38cの太さが取り付け可能な限界の太さであった。
これ以上は太く出来ない。
ホイールに関しても、38cタイヤが装着可能なリム内幅17cのホイールを使った。
そしてチューブに関しても38cに対応した物を別途用意した。

予想はしていましたが、38cもの太さで走るとなると28cタイヤで走る時とは全く別の乗り物になる、といった感覚でした。
結論、28cタイヤと比較すると、38cタイヤは「乗り心地がボヨヨンで安定性も高いけど、クソ重い」タイヤでした。
今回選んだ38cのタイヤはパナレーサーの「パセラ」
これが今回選んだパナレーサーの「パセラ」というタイヤ。
38cの太さを選び、チューブに関しても38cタイヤに対応した物を用意する必要があったため、同じくパナレーサーで38cタイヤに対応したチューブを選んだ。
太いクロスバイクタイヤについて調べると、やはり28cや32cタイヤと比べて販売されてるタイヤの種類が少ないと感じた。
各タイヤブランド(メーカー)でも、やはり売れ筋は28cなどの細めのタイヤであるから、太いタイヤのラインナップは少なくなっているのだろうなと感じた。
街中のクロスバイク乗りを見ても、38cほどの太いタイヤを装着しているケースを見る事は少ない印象だ。
しかし、人気タイヤ銘柄であるパナレーサーの「パセラ」では、非常に太さのラインナップが充実しており、25c・28c・32cはもちろん、35cや38cの太いタイヤまで用意されていた。
パセラではクロスバイク規格のタイヤのみならず、ママチャリ規格やマウンテンバイク規格のタイヤまで非常に豊富なサイズが用意されている。
クロスバイク用としては38cが最大の太さとして販売されていた。
パナレーサーのタイヤは私にとっても馴染みがあり、かつパセラは人気タイヤである事も重なって、今回私はこのパセラタイヤの38cを選んだ。
38cと太さと28cの太さを比較
38cというのはどれくらい太いのか気になる方も多いかと思う。
数字的には単純に38㎜の太さという事になるが、28cと比較した場合の画像を用意させて頂いた。


興味を
持ち始めた
おじさま
ふ…
太いやんけ…

に
目覚めた
おじさま
ご…
ごついやんけ…
このように28cと比較すると一気に存在感のある太いタイヤになる。
クロスバイクでタイヤを大幅に太くする場合はどれくらいまで太く出来るかに注意
今回私のクロスバイクの場合では38cタイヤを選んで装着したわけであるが、これが装着可能な限界の太さであった。
大幅に太いタイヤにする場合、タイヤがフレームやフロントディレーラー(変速機)などと干渉せずにクリアランス(隙間)は確保出来るのかといった事や、自分の使っているホイールは何cの太さまで装着可能であるかという事を調べなければならない。
また、タイヤチューブに関しても38cに対応した物を選ぶ必要が有る。
- フレームやディレーラー(変速機)とのクリアランス(隙間)
- ホイールに取り付け可能なタイヤの太さ
- チューブが対応しているタイヤの太さ
今回の私のように大幅にタイヤを太くする場合、これらの事をしっかりと事前に確認し、取り付け可能であるかに注意して頂きたい。
新品購入時(デフォルト)の太さからワンサイズ上にする程度のサイズアップの場合は、まず何も問題無く装着可能かと思うが、大幅なサイズアップの場合は要注意だ。

これは前輪に38cタイヤ、後輪に28cタイヤを装着した状態。
このようにタイヤが太くなるだけでなく、タイヤ外周もかなり長くなり、より大きな円になる。
タイヤサイドの面が、より外周方向に広くなっているのが分かる。

38cタイヤのよって外周がより長く、大きな円になる事により、私のクロスバイクの場合は脱着式の泥除け(フェンダー)を取り付けるための金具と38cタイヤのクリアランスが、画像のようにかなり狭くなってしまった。
走れないわけでは無いが、雨の日に走る機会が少ない事と、この部分のクリアランスにもっと余裕を持たせたいという事を理由に、今回この泥除け脱着のための金具は外す事にした。
干渉はせずとも、クリアランスが狭すぎると泥詰まりといったリスクが高まるため、なるべく各部のクリアランスには余裕をもたせたい。
私が調べた所、各部分何ミリのクリアランスを持たせるべきか、その基準となるお決まりの厳密な数値というのは無かった。
各自転車ショップのサイトを見ていても、サイトによって推奨するクリアランスの数値に若干違いあるという状態であった。

私のクロスバイクの場合、38cタイヤとフレームとのクリアランスで言うと、一番狭い所で4㎜程度のクリアランスになっておりました。
フレームのチェーンステーとタイヤのクリアランスの部分が、この4㎜程度でした。
今回の私の場合は「基本は舗装路を走り、街中でもたまに出てくる未舗装路もスムーズに走れるようにしたい」という目的で38cタイヤにしています。
なのでこのクリアランスでも問題無いとし、実際問題無く走れていますが、「荒れた未舗装路ばかり走る」という使い方をしたいという方の場合は、もっとクリアランスに余裕を持たせた方が良いかと思います。
もう少し細いタイヤにする必要性も出てくると思います。
太いタイヤは未舗装路や荒れた路面にとても強い

ドハマりした
おじさま
そんな事言われなくても分かりきっとるわ!
と言われそうではあるが、やはり38cの太いタイヤは28cなどの細めのタイヤと比べると、格段に未舗装路や荒れた路面を走りやすくなる。
通常太いタイヤは空気圧をより低く設定できるし、エアボリューム(空気の容量)も大きくなるので格段に振動吸収性や衝撃吸収性が高まる。
一気に乗り心地が良くなり、安定性も高まってより安心して走る事出来る。

このような軽くヒビ割れたコンクリート路面程度であれば、ほとんど振動や衝撃を感じない感覚だ。
そして砂利道に関してもハンドルを取られづらくなり、ズバズバと走る事が出来る。

28cタイヤでこういった砂利道を走るとハンドルを取られて不安定になりやすく、スピードも一気に落ちて非常に進みづらくなる。
また、街乗りでもたまに出てくる下記画像のような田んぼ道。

田んぼが集まっているような所にあるこういった未舗装路も、ズバズバと安定して走る事が出来る。
振動や衝撃も細いタイヤで走る時よりも圧倒的に緩和される。

速度に関しては落ちるは落ちるが、その落ち幅は少なく、一気に減速はしないといった所。
こういった道を細いタイヤで走ると、一気に減速するし、そもそも転倒しそうになって危なかったりもする。
ちなみに私はこの未舗装田んぼ道をズバズバ走り抜ける画像を、昨年のバチクソ寒い大みそかの夜に撮影しに行った。
私は一体何をしていたのだろうか?
早く年越しそばを食べたかった。
しかし年越しそばを食べる事よりも、この「ズバババババ画像」を撮りに行き、みなさまに38cタイヤの魅力を伝える事を優先したのだ。
この熱い思いがみなさまに伝わればと思う。
太いタイヤのデメリット「やっぱり走りがバチクソ重たい」
ここも予想通りであったが、やはり38cタイヤは28cや32c比べると大きく走りの軽快性が損なわれる。
- タイヤの重量
- タイヤの太さ
この二つの要素は走りの軽快さを大きく左右する。
38cタイヤともなれば重量は当然重くなり、「ホイール外周部の重量」というのは走りの重さに直結する部分であるため、大きく軽快さは損なわれてしまう。
パセラ38cの重量はカタログ値で
実に「740g」にもなる。
28cのタイヤの場合、折りたたみ可能なフォルダブルタイプのタイヤであれば300g台、軽い物だと200g台といった軽さにもなる。
しかし今回選んだパセラは、鉄芯の入った折りたたみの出来ないワイヤービードタイプのタイヤであり、しかも38cの太さなので当然ここまでの重量になってしまう。
そしてチューブに関してもこの「ホイール外周部の重量」になる。
38cタイヤに対応したチューブであると、より分厚くて重いチューブになる。
今回取り付けたパナレーサーの38cに対応したサイクルチューブの重量は、約170gである。
よってチューブの重量によっても相当走りの軽快さは損なわれてしまう。
そしてタイヤが太いので路面との接地面積もより大きくなり、路面抵抗も大きくなる。
なのでより軽くて細いタイヤと比べると、やはり走りは断然重くなってしまった。
とはいってもクロスバイクはクロスバイクなので、ママチャリなどと比較したら38cでもウンと軽快に走る事は出来る。
しかし、「クロスバイクで軽快にサイクリングロードを走り続けたい」といった目的を持っている方々には、38cタイヤはとてもおすすめ出来ない。
例えば28cタイヤの場合「時速30㎞」といった高速域には、それなりに力強くペダルを漕げば難なく到達出来る。
しかし今回のこの38cパセラタイヤの場合、物凄く一生懸命ペダルを漕がないと30㎞なんて到達出来ない感覚だ。
巡航速度で言っても4㎞~5㎞くらい落ちる感覚。
スピードメーターを見ると巡航速度はいつも「20㎞弱」程度で落ち着いている感覚だ。
28cの場合は簡単に20㎞以上の速度で巡航出来る。
もちろんどれくらいスピードが出るかには他のあらゆる要素も関わってくるが、28cと38cで比較すると、このくらい大きくスピードに差が出るのは間違い無いと言える状態であった。
スピード面以外では太いタイヤにはとっても大きな魅力があるよ
38cまで一気に太くせずとも、太いタイヤにするメリットというのは数多くある。
それは過去記事でも詳細に書いた事がある。
- 振動吸収性&衝撃吸収性が高い
- 頑丈(パンクしにくい)
- 段差や溝の多い街中も走りやすい
- グリップ力が高い(滑りにくい)
今回は大幅にタイヤを太くする事により、これら太いタイヤにおけるメリットを改めてはっきりと感じる事が出来た。
スピードは落ちてしまい、軽快に走る事は難しくなるかもしれないが、太いタイヤでのこれらのメリットを感じながら走るのも楽しい。
細いタイヤとは全く違った乗り味でクロスバイクを楽しむ事が出来るだろう。
私自身、ちょっとマウンテンバイク寄りの走りに出来た気分であり、これはこれで面白いと感じている。
クロスバイクの面白さは軽快に走れるという事ばかりではない。
細いタイヤにも太いタイヤにもカスタムしやすく、大きく違った乗り味を楽しめるクロスバイクはやはり魅力的だ。
この記事が、クロスバイクでいつもとちょっと違う走りを楽しみたい、と思っている方々などの参考になれば幸いだ。

繰り返しになりますがもしカスタムする場合、自分のクロスバイクではどれくらいの太さのタイヤを装着出来るのかを、しっかりと事前に確認してからカスタムして頂ければと思います。
私のクロスバイクの場合では、太い方では38cが限界と言える状態でした。
ご精読頂きありがとうございました。






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