最近ショッキングな出来事が起きてしまった。
それは当ブログの過去記事でも紹介させて頂いたことのある、TOPEAKブランドの自転車用携帯ハンドポンプ(携帯空気入れ)である「マスターブラスター」ちゃんが消えて無くなってしまった事だ。

青いマスターブラスターちゃん
このようにしていつもロードバイクのフレームに取り付けて持ち運んでいたのだが、ある日のちょっとした短時間の買い物帰りにふと見ると、いつもそこにあるはずのマスターブラスターちゃんが無くなっていたのだ。
その時のショッキングな気持ちを動画にした。

ちっくしょ~う!
私は過去記事で、キャットアイ社の定番人気フロントライトである「VOLT400」を盗難された事があるという話を書いたが、それ以来の盗難被害となってしもた。
しかし愛着のある自転車用品を盗まれた時の精神的ダメージは大きい。
当然盗難には遭わない事が一番だ。
しかしVOLT400を盗難された時もそうであったが、盗難された事をきっかけに新たな商品を探すと、意外と思わぬ良い商品に巡り会えたりもする。
それによって盗難に遭った心の傷を少し癒すことが出来たりする。
VOLT400を盗難された時で言えば、それをきっかけにENUOTEKの「Y98」という新たな良いフロントライトと出会う事が出来た。
今回も同じように、マスタブラスターちゃんを盗難された事をきっかけに、新たに便利な携帯エアーポンプ(空気入れ)を探したわけだが、今回もなかなか良い物を見つける事が出来たと思う。
追記
後日、マスターブラスターちゃんが見つかりました。
盗難されたわけでは無く、普段あまり使わないリュックの中に入れっぱなしにしておりました。
大変失礼いたしました。

よかった♡

おじさま
どないやねん!!
では結局マスターブラスターが見つかったから、新たにTiakiaの携帯ポンプを購入した意味は無かったのかと聞かれれば、決してそんなことは無い。
このポンプはこのポンプで別の利点があると感じたからだ。
携帯ポンプとしてはマスターブラスターの他にも、パナレーサーの「BMP-N21AGF2」という携帯ポンプも私は持っている。
この「BMP-N21AGF2」についても過去記事で詳しく書いた。
私がすでに持っていたトピークのマスターブラスターや、機能性の高いこの「BMP-N21AGF2」との比較もしながら、今回購入したTiakiaの携帯ポンプについて書いていこうと思う。
Tiakia(ティアキア)携帯エアーポンプ
これが今回新たに購入した携帯エアーポンプ。
Tiakia(ティアキア)というブランドはどこかで見た事があるなあと思っていたが、これはUber Eats や出前館などのデリバリー配達員の間でおなじみの「スマホホルダー」を販売している中国ブランドであった。
改めて注文履歴を確認すると、私も過去に購入していた。
寿命が来て処分をしたので今はもう無いが、普通にスマホホルダーとして使えていた。
実際配達を行っている私から見ておなじみのブランドであったので少し安心感を覚えた。
米式・英式・仏式 全てのバルブに対応

英式バルブ
スポーツ自転車用の携帯エアーポンプの場合、仏式や米式のバルブには対応しているが、ママチャリなどに使われる「英式」のバルブには対応していないというケースもかなりある。
ちなみにマスターブラスターも仏式と米式対応であり、英式対応では無い。
Tiakiaの携帯ポンプを購入すると、別途英式バルブに装着するための「アダプター」が付いてくる。

ちなみにバスケットボールや浮き輪などに空気を入れるためのアダプターも付いてきます。
つまり、複数種のアダプターが付いてきます。

このようにしてアダプターを英式バルブに装着すると、携帯ポンプの「米式」の方のノズルがはめれるようになる。
携帯ポンプの米式ノズルの方を使って空気入れをする事が出来るのだ。
私の場合、ロードバイクやクロスバイクだけでは無く、「TB1e」という電動自転車も使っている。
ロードバイクやクロスバイクのタイヤチューブは仏式バルブだが、このTB1eの場合は英式バルブになっている。
なので私のように、普段乗っている自転車の中に英式バルブの物があり、仏式や米式だけでなく、英式バルブにも対応した携帯ポンプがあると便利という方には、とても丁度良い携帯ポンプとなる。
ママチャリ用の携帯ポンプも欲しいという方などに丁度良い。
コンパクトめのサイズながらエアゲージが付いている

このような形のエアゲージが付く
マスターブラスターもそうだが、コンパクトサイズで軽量な携帯ポンプを選ぶと手軽に軽く持ち運べるというメリットがある。
しかしその一方で空気圧を測定するためのエアゲージが付かなかったり、後述する「フットステップ」も付かなかったりと何かと機能性が落ちたりもする。
携帯ポンプの場合、このように「コンパクト」さと「機能性」はトレードオフの関係にあると言える。
どちらかのメリットを上げれば、もう一方のメリットは落ちがちという事だ。
携帯ポンプとしてはサイズが大きくなっても良いから、とにかく機能性を上げたいという場合であれば、記事冒頭でも少し紹介したパナレーサーの「BMP-N21AGF2」という携帯ポンプがおすすめだ。
このパナレーサーの携帯ポンプの場合は次のような特徴があり、持ち運びやすさよりも機能性を圧倒的に重視した携帯ポンプと言える。
今回紹介のTiakia携帯ポンプにも目安程度に役立つエアゲージが付いている。

Tiakia携帯ポンプのAmazonの商品説明欄には、空気圧測定が高精度のエアゲージであると書いてありますが、私個人としてはあくまで目安程度の測定精度だと感じました。
ポンピングすると空気圧を示す赤いラインが動いていきますが、安定して動いていくという感じでは無く、0.5bar前後ズレる事が多いという印象でした。
ただし、目安程度には十分使えて役立つと思います。
ちなみにパナレーサーの携帯ポンプ「BMP-N21AGF2」の方も、同じような感じで目安程度の空気圧測定精度です。
Tiakia携帯ポンプはパナレーサーの「BMP-N21AGF2」のように、時計のような形のエアゲージでは無い。

エアゲージ
Tiakia携帯ポンプの場合は、空気が通るホースに沿うようにして作られたエアゲージであるため、エアゲージ付きの携帯ポンプとしてはコンパクトに収まっているのも一つの良い点だ。
折りたたみ式のフットステップも付いている

安定させる
フットステップが付いているか否かでは、空気入れをする際の力の入れやすさが全く異なる。
フットステップが付いていると、携帯ポンプを地面に置いた状態で地面方向に体重を乗せて押し付けるようにしてポンピングが出来るため、力が入れやすく効率の良い空気入れが出来る。
携帯ポンプの場合、マスターブラスターのように「ハンドポンプ」として使うタイプの物も多い。
ハンドポンプは片方の手でポンプを宙に持ち上げた状態にし、もう一方の手でポンピングをするという形になる。
つまり地面に置いてポンピングをするわけでは無いので、フットステップを使った携帯ポンプと比較すると力はどうしても入りづらくなる。
Tiakiaの携帯ポンプは折りたたみ式ですっきり収納出来る「フットステップ」が付いているメリットもある。
1回の吸入空気量は80CC
Tiakia携帯ポンプは一回のポンピングで80ccの空気が入る、となっており効率的に空気を入れていく事が出来ると紹介されている。
ただ、80ccと言われてもピンとこない方も多いのでは無いだろうか。
そこで実際どれだけ効率よく空気が入っていくのか、私が愛用している他の携帯ポンプと吸入空気量を比較してみた。
比較方法としては、各携帯ポンプで私のロードバイクに使われている仏式バルブに同じ回数ポンピングをしていき、先述のパナレーサーエアゲージを使って合間合間で随時空気圧を測定していった。
効率よく高圧の数値になっていく携帯ポンプの方が当然、吸入空気量が多いと判断出来る。
その結果、やはりマスターブラスターと比較すると確かに2倍ぐらいのスピードで一気に空気が入っていく感覚だ。
ただ一番効率良く空気が入っていくのは「BMP-N21AGF2」。
先述もしたように、このパナレーサーの携帯ポンプ「BMP-N21AGF2」には、
- 一度にたくさん空気を入れたいとき(容量優先HI-Vモード)
- ポンピングを軽くしたいとき(圧力優先HI-Pモード)
の二つのモードがある。
空気圧が低圧であるうちに大きなポンピングストロークで空気を入れる事が出来るモード(容量優先HI-Vモード)を使い、高圧になってポンピングが硬くなって来たら圧力優先HI-Pモードに切り替えるという使い方が出来る。
Tiakia携帯ポンプと「BMP-N21AGF2」を比較した場合、低圧時の空気の入り方には大きな差は無かったが、高圧になってくると圧力優先HI-Pモードが役立ち、Tiakia携帯ポンプよりも軽いポンピングで空気が入っていく。
「BMP-N21AGF2」はこのように使えるし、持ち手のハンドルやフットステップもあるのでやはり一番効率良く空気を入れていきやすい。
他の携帯ポンプと重量やサイズを比較

一番左はボールペン
Tiakia携帯ポンプの大きさはマスターブラスターや「BMP-N21AGF2」と比較して中間的な大きさと言える。
「BMP-N21AGF2」の長さは画像のように29㎝程度と携帯ポンプの大きさとしては大きめ。
マスターブラスターとTiakia携帯ポンプの長さは変わらないが、エアゲージやフットステップが付いたりで、Tiakia携帯ポンプの方が横幅が大きくなっているのが分かる。
このTiakia携帯ポンプの横幅は6.6㎝程度だ。
そして重量に関しては次のようになる。

約182g
このようにして各携帯ポンプの重量を実測した結果が次のようになる。
重量(実測値) | |
---|---|
Tiakia携帯ポンプ | 約182g |
マスターブラスター | 約95g |
BMP-N21AGF2 | 約175g |
マスターブラスターが最も軽いのは予想通りであったが、サイズが一番大きい「BMP-N21AGF2」とTiakia携帯ポンプの重量がほとんど変わらないのは意外であった。
重量は変わらないが、サイズ的に持ち運びやすいのはTiakia携帯ポンプといった所。
しかしTiakia携帯ポンプの持ち運びに関しては次のようなデメリットもある。
Tiakia携帯ポンプはフレーム装着が出来ない


マスターブラスターやBMP-N21AGF2の場合、画像のようにフレームに装着するための専用クランプがあり、フレーム装着して持ち運びが出来る。
しかしTiakiaの携帯ポンプは専用クランプが付いておらず、フレーム装着が出来るタイプでは無い。
ただ機能性の高さの割にはサイズがコンパクトにまとまっている。
なのでフレーム装着は出来ずとも、サドルバッグやフレームバッグ等にスッキリと入れる事は可能だ。
私が愛用しているサドルバッグやフレームバッグにもスッキリと入る。
自転車の携帯エアーポンプにも色々あるわねぇ
久々に新たな携帯ポンプを購入したが、時の流れとともに次々と便利で良い物が開発されるんだなぁなんて思った。
Tiakia携帯ポンプは、
といった便利な機能がここまで揃っていながら、相当コンパクトサイズにまとまっていて持ち運びやすいという印象。
価格がお手頃なのも良い。
皆様もご自身にあった便利な携帯エアーポンプを見つけて頂ければと思う。
そのためにもこの記事が参考の一つになれば幸いだ。
ご精読頂きありがとうございました。
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