気のせいかも知れないが、最近ロードバイク乗りの方達でも「フラットペダル」を使っている方達が増えてきている気がする。
街中でもフラットペダルを付けたロードバイクを見かける機会が、個人的には何だか増えたように思う。
私のロードバイクもフラットペダルを取り付けている。
フラットペダルはビンディングペダルとは違い、シューズとペダルをガチャンとはめ込んで固定する仕組みでは無い。
ママチャリだってフラットペダルだ。

レースに出るような方達あればビンディングシューズやビンディングペダルを使うのは当たり前の事かと思う。
しかし個人的には、ロングライドなどの趣味でロードバイクに乗るなら、ビンディングよりもフラットペダルの方が魅力的だと思っている。
特に街中を走る場合には、足がペダルに固定されていないフラットペダルの方が、安全で気楽という魅力があると思っている。
そしてフラットペダルでの推進力に関しても、ビンディングを使用する場合ほどまでとはいかなくとも、工夫をすればビンディングを使っている時の推進力に近づける事は可能だ。
そのあたりは過去記事でも書いてきた。


フラットペダルの使用で、ビンディングシステムを使っている時の状態に近づける方法は、この記事後半でもざっくりと説明させて頂こうと思う。
気楽に使えて、工夫をすれば推進力も趣味レベルで使うのには十分な所まで引き上げる事が出来ると感じるフラットペダル。
そんな魅力的なフラットペダルを、私はこれまであれこれと多くの種類使ってきたが、今回新たに魅力あるフラットペダルを見つけ、購入したので紹介させて頂こうと思う。
私はすでに過去記事で、「ロードバイクに合うフラットペダル」としてディズナブランドの「フットプリントスポットペダル」というの物を紹介させて頂いた事がある。
今でも愛用しているコンパクトサイズで重量も軽く、足への食い付きも良いフラットペダルだ。
しかしこのディズナのフラットペダルの場合はそのコンパクトさがゆえ、踏み面が狭めになっており、ペダルを踏む際には「踏み面の広さが欲しい」という方には少々踏みにくいと感じる可能性もある。

私は使い続けていて慣れているというのもあり、このフラットペダルでも踏みやすさは感じております。
今回の記事で紹介するペダルは、ロードバイクにも合うような軽量なフラットペダルが良いが、ペダルの踏み面の広さに関しては欲しい、という方にピッタリのフラットペダルだ。
そして、ペダルの踏み面の広さというのは推進力などにどれだけ影響するか、気になる方も多いと思う。
そこで踏み面がコンパクトサイズであるディズナブランドのフラットペダルとの比較もしながら、今回新たに購入した踏み面の広いROCKBROS(ロックブロス)ブランドのフラットペダルを紹介させて頂こうと思う。
ROCKBROS 軽量アルミフラットペダル
これが今回購入したROCKBROS(ロックブロス)ブランドのフラットペダル。
ROCKBROSは最近の記事で、良いブランドだとして紹介もさせて頂いた。
これまでROCKBROS製品をいくつも購入してきて、価格の安さの割には高品質で良い物ばかりだと感じてきた。
そして今回のフラットペダルも価格が安く、良心的な価格でありながら良い物だと感じた。
踏み面の広いフラットペダル

このように今回紹介のROCKBROSフラットペダルは、ロードバイクにつけるフラットペダルとしてはかなり存在感のある、踏み面の広い大きなペダルとなる。
当然ながらその分、ペダリング時に非常に踏みやすいペダルとなっている。
広い踏み面でありながら薄くて非常に軽量

ロックブロスフラットペダルの
厚みや踏み面の違い
広い踏み面のフラットペダルであると、ゴツくて重量のある場合も多い。
しかしこのロックブロスのフラットペダルは踏み面は広いが、厚みに関しては薄くなっている。
ピン部分を除いた状態で、おおよそ各ペダルの一番厚みのある部分で計測をすると、
厚み(実測値) | |
---|---|
ロックブロス 軽量アルミフラットペダル | 約14mm |
ディズナ フットプリントスポットペダル | 約22mm |
となっていた。
その差約8mm。

14mm程度であった
そして重量に関しては何と、コンパクトサイズであるディズナのフラットペダルよりも軽かった。

154.9g

160g
このように実測した所、ロックブロスのフラットペダルの方が5gほど軽いという結果が出た。
広い踏み面でありながら軽量さも持ち合わせているというのは、非常に魅力的に感じる。
踏み面がコンパクトサイズのフラットペダルとペダリングのしやすさを比較

ペダルの踏み面の広さは欲しいという方は、ネット上の声を見ていてもかなり多く見かける。
そこで私は、ロックブロスのフラットペダルと比較すると明らかに踏み面が狭くなっている、ディズナのフラットペダル「フットプリントスポットペダル」とペダリングのしやすさの比較をした。
その結果、大きな違いでは無いがやはり踏み面が広いと、安定して力強く踏めるという感覚がより増すという印象。

特に私の場合、足の形がかなりの「O脚」である事もあり、ペダルの少し外側を踏む癖があります。
そういう人の場合でも踏み面の広いペダルが合うという可能性はあると思います。
踏んでいる力がペダルより外側といった余計な方向に逃げず、しっかりとペダル上に乗り、車体全体の安定性も少し上がるという感覚があった。
ロードバイクなんかはクロスバイクと比べて車体がふらつきやすくなる場面もあるので、このメリットは大きいと感じる人も多いかもしれない。
踏み面の広さを求める人が多いのも改めて納得した。

ディズナのフラットペダルも十分に踏みやすさは感じます。
劇的な大きな違いではないけれど、このように感じたという事です。
ペダリング効率やグリップ力を高める大きめのピン付き

ピンが付いている
ディズナのフットスポットプリントペダルもそうであるが、今回紹介のロックブロスのフラットペダルにも大きめのピンがしっかり付いている。
シルバーの突起のようなものがピンだ。
このピンがあるおかげで、ビンディングシステムにおけるペダルにシューズを固定する形に似たような感覚でペダリングをする事が出来る。
下記画像のようにペダリングの回転運動におけるペダルを「踏む」動きだけでは無く、「前後」の動き(押し足&巻き足)でも「ピン」によってペダルにシューズが食い込むことにより、パワーを伝えやすくなる。

さらにはグリップ力が増してペダル上でシューズが滑ってしまうという事も防ぎやすくなり、安心感が増すといのも大きなメリットだ。
「引き足」を疑似的に再現する事も可能である
しかしビンディングのようにシューズとペダルが完全に固定されているわけでは無いので、ペダルを「引き上げる」動き、つまり下から上への動きの「引き足」は出来ない。
下のシマノの画像、2番目の方をご覧頂きたい。
これは「固定されている」ビンディングシステムを使っている場合での「引き足」の説明だ。
シマノ公式サイト SHIMANO|サイクリングシューズ&ペダルより
しかしながら私は過去に「フラットペダルでも引き足を疑似的に再現する事は可能である」という内容の記事を書いた。
この記事冒頭でも紹介した、次の記事だ。
ざっくりと要約をすると、下記画像のようにフラットペダルの場合、引き上げる側の足でペダルを引っ張り上げる「引き足」は出来なくとも、
引き上げる側の足の重さを抜く「抜き足」(抜き足は自分で考えた言葉です)は可能であり、踏む側の足である「踏み足」の抵抗となる重さを軽減、あるいは無くす事が出来るという話を書かせて頂いた。

私の経験上、フラットペダルでこれをする事による推進力アップは物凄く大きい。
フラットペダル用シューズとの組み合わせでさらに快適
もう一度先ほどのシマノ公式画像をご覧頂こうと思う。
この画像はビンディングシステムを使う事によるメリットは説明している。
シマノ公式サイト SHIMANO|サイクリングシューズ&ペダルより
今度は画像の1番の方をご覧頂きたい。
このようにビンディングシューズというのは、踏んだ時の力を逃さないためにソール(靴底)固くなっている。
ではフラットペダルで同じような状態に近づける方法は何か?
それは「フラットペダル用シューズ」を使うという事だ。
フラットペダル用シューズは普通のスニーカーなどと比較すると、ウンと靴底が固くなっている。
分厚く硬いソールが使われてる。
ただしその分、普通のスニーカーなどと比較すると重量は重くなる。
紹介のサウスサイドというシューズは、私が最も気に入っているフラットペダル用シューズだ。
ソールの柔らかいスニーカーでフラットペダルを利用しているという方も多いかと思う。
しかし踏む力を圧倒的に効率良く伝えて推進力に変えてくれるのは、フラットペダル用シューズの方だ。
フラットペダル用シューズを使い、さらには先述したフラットペダルのピンを活かしたパワー伝達効率の良いペダリングをすれば、フラットペダルであってもビンディングを使っている時のようなペダリングをする事が可能になる。
ペダルの回転は少し渋め
新品のペダルというのはそういうものだと思うが、このフラットペダルも取り付けたばかりの時点では動画のようにやはり回転は渋かった。
回転の渋さは走行抵抗になるとも言われているので、気になる方は気になるかもしれない。

正直趣味で乗っている方の場合であれば、そこまで気にするような事でもない気がしますが、このフラットペダルも新品時の回転は渋かったという事を一応紹介させて頂きました。

おじさま
なんでこのBGMやねん…
新品時のペダルは中にがっつりとグリスが入っている事が多いので、仕方が無いとも言える。
ただ、使っている内にだんだんと馴染んできて回転が良くなる事も多い。
エンデュランス系のロードバイクに取り付ける場合は地面との距離に注意
私はTREKのDomaneという、安定性や快適性の高めたエンデュランス系のロードバイクに乗っている。
各メーカーにもエンデュランス系のバイクというのは数多くあり、エンデュランスロードバイクに乗っているという方も多いと思う。
こういったエンデュランス系のバイクというのは、その安定性を高めるために車高自体が低めに設定されている事が多い。
つまりクランクを回してペダルが一番低い位置に来た時(時計で言うと6時の位置)、地面とペダルがかなり近づく状態になる(下記画像参照)。

この状態で大きく車体を傾けながら右左折などのコーナリングをすると、地面とペダルが接触する可能性もある。
当然より大きなペダルを取り付ければ、より地面との距離が近づいて接触しやすくなるのでご注意頂きたい。
基本とも言える事だが次の画像のように、自分が曲がる方向のペダルは地面と接触しないように引き上げておく事が大切だ。

引き上げておく事が基本
ロードバイクのみならずクロスバイクやMTBにも合うフラットペダル
このフラットペダルであればロードバイクのみならず、クロスバイクやMTBにももちろん合うと感じる。
大きな踏み面やピンによる、踏みやすさやペダリングのしやすさがありながら、実に軽量に仕上がっている、そんなフラットペダルだ。
みなさまもご自身にあった最高のペダルを見つけて頂ければと思う。
そのためにもこの記事が参考の一つになれば幸いだ。
ご精読頂きありがとうございました。
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