プロフィールでも紹介している通り、私は自転車を長年の趣味とし今ではフードデリバリー用の配達車両としても自転車を使っている。
そういった中、「タイヤ」は特にこだわりを持ってきたパーツだ。
ホイール交換同様、タイヤ交換というのは劇的に自転車の走りを変えてくれる可能性のあるカスタムとして、自転車好きにはよく知られている。
なので私はあらゆる種類のタイヤをこれまで試してきた。
それぞれに違った特徴があり、タイヤ一つでこんなにも乗り味が変わるもんなんだなぁと感じてきた。
今回の記事では自転車好きの間では超有名なタイヤ、
SCHWALBE(シュワルベ)社の「マラソン」タイヤについて書いていこうと思う。
マラソンはある突出した特徴を持つタイヤです。
私自身も驚かされました。
シュワルベ(SCHWALBE)マラソンと言えば圧倒的な「耐パンク性」
これは私自身びっくらこいた。
元々耐パンク性が高い事で超有名なタイヤであったが、実際使ってみて本当にその評判通りだったという印象。
私が使っていたのはマラソンタイヤの28cだ。
クロスバイクに使っていた。
もちろん、ロードバイクで使っている人もいる。
こういったレーシングチューブというのは軽く、軽快に走れる。
しかし当然ながらその分「薄く」「軽く」作られている。
「薄い」「軽い」チューブを使えば、通常パンクリスクというのは上がると言われている。
がしかし、マラソンタイヤとの組み合わせでは一度もパンクしなかった。
普段使いや通勤、週末長距離サイクリングに使用していたこともあり、
期間や距離にすると1年ほどの期間で1万㎞ほどこのマラソンタイヤで走ったが、一度もパンクは「無し」だった。
これはレーシングチューブでありながらパンクしにくい事を謳っている、パナレーサーの「R’AIR」のおかげという部分もあるとは思うが、
そこにマラソンタイヤの圧倒的な耐パンク性という組み合わせだったからこそ、一度もパンクしなかったと私は思っている。
そしてマラソンタイヤの耐パンク性に関して非常に驚いた出来事が過去にあった。
ある日、走行中に「パチッパチッ!」っとタイヤの回転速度に合わせた一定のリズムで、
むむ!?何だか後輪のマラソンタイヤの方から妙な音がするぞ?
という場面があったのだが、それはなんと、
鋭利なガラス片が7~8ミリほどの深さでタイヤに刺さったままになっていた事による異音だったのだ。
つまりタイヤの回転一周毎に、タイヤに刺さったままのガラス片と地面がぶつかって接触している音が、その「パチッパチッ!」という異音の原因だったのだ。
マラソンタイヤの凄い所が、そんな状態でもパンクには至らなかったのだ。
おそらく、マラソンタイヤの中に入っている厚さ3㎜の耐パンクベルト「グリーンガード」がタイヤチューブを守ってくれてパンクしなかったのだと思われる。
マラソンタイヤの耐パンク性の凄さを思い知った、非常に印象深い出来事であった。
軽量チューブと組み合わせやすくなるマラソンタイヤ(R’AIRと相性抜群)
こんな圧倒的な耐パンク性を持つマラソンタイヤを使えば、「R’AIR」に限らず軽くて軽快に走れるチューブを使いやすくなる。
実際先述したように私は「R’AIR」という軽く軽快に走れるレーシングチューブとの組み合わせでは一回もパンクしなかった。
タイヤで頑丈さを持たせ、チューブで走りを軽くする、というイメージだ。
さらに言えば「R’AIR」は振動吸収にも非常に優れたチューブだ。
マラソンタイヤに限らず耐パンク性の高いタイヤというのは、パンクに対して強くするためにタイヤに「硬さ」を持たせる傾向があり、その分乗り心地というのはある程度落ちる事になる。
「R’AIR」と組み合わせればチューブは振動吸収性に優れた物になるため、マラソンタイヤの若干硬めの乗り心地という欠点を補う事が出来る。
マラソンタイヤのもう一つの大きな特徴は圧倒的な「耐摩耗性」
耐摩耗性は簡単に言えば摩耗のしにくさ、つまり「寿命の長さ」という事だ。
耐パンク性も圧倒的で非常に印象的だが、この「耐摩耗性」に関してもマラソンタイヤは物凄い。
先述したように、期間や距離にすると1年ほどの期間で1万㎞ほどこのマラソンタイヤで走った。
そしてその1万㎞ほど走った時点でタイヤの溝や状態を確認すると、
全然まだタイヤの溝もしっかりあるし、このタイヤはいつが寿命なんですのん?
と感じた。
本当は写真でお見せしたかったのだが、当時ブログをやることになるなんて思ってもみなかった私は、そのマラソンタイヤは処分してしまった。
非常に後悔している。
しかしながらその時の状態を説明させていただくと、
- タイヤの溝から判断したすり減り具合は新品状態から8割程度になったという感覚
- タイヤを近くから凝視すると、ところどころ細か~いひび割れは出ていたという状態
おおよそ1年に渡って1万㎞程度走ってこの状態というのは、他のタイヤではありえないんじゃないかというレベルだ。
普通にまだまだ走れるんじゃないかと感じるレベルだった(私はこのタイミングで交換したが)。
他の方のレビューでは15000㎞以上走れたという話も度々見る。
このマラソンタイヤの凄まじいまでの寿命の長さというのは、間違いなく大きな魅力の一つだろう。
そして後々に確認して分かった事だが、マラソンタイヤには交換時期を示す「TWI」という部分があった。
このTWIの矢印の先に交換時期を教えてくれる太いラインのような物がある。
タイヤ表面がすり減っていき、このラインの高さまで来たら交換時期という事だ。
重量のあるシュワルベ(SCHWALBE)マラソン 28cで「560g」
紹介してきたように圧倒的耐パンク性&耐摩耗性を持つマラソンタイヤ。
という事は一つ気になる部分があるんじゃないかと思う。
こだわり
おじさま
そんなタイヤだったらめっちゃ重いんちゃうんけ!?んあ!?
という事だ。
結論としてはその通り「重い」だ。
シュワルベマラソンタイヤ(28c)の重量は実に「560g」
これは28cタイヤとしては確実に重い部類に入る。
だがそんなのは当然の事だ。
圧倒的耐パンク性&耐摩耗性を持たせるためにはタイヤの「分厚さ」「ごつさ」「頑丈さ」を持たせる必要がある。
そこに「軽さ」も持たせるなんて不可能と言える。
そこはトレードオフの関係だ。
納得
おじさま
マラソンタイヤの恩恵を受けるためにはこの重量は仕方ないっちゅうことか…
しかし、重さの割にはマラソンタイヤは意外と走行性(走りの軽さ)も高いタイヤだと感じる。
どういう事か次に書いていこうと思う。
シュワルベマラソンはある程度スピードに乗ってしまえば転がりは良い
突然だが、KENDAブランドのK-193というタイヤをご存知だろうか?
このタイヤは多くのクロスバイクの純正タイヤとして使われてきて、かなり有名なタイヤと言える。
私のルイガノブランドのクロスバイクもデフォルトでこのK-193が付いていた。
クロスバイクのデフォルトで付いているようなタイヤというのは安い物が多い。
K-193もコストを抑えた安いタイヤだ。
そしてこのK-193(28c)の重量はマラソンタイヤとほぼ同じと言える560グラム程度(実測した人によって若干の違いはありますが、おおよそこの程度です)。
こ…これはマラソンタイヤと走りの違いを比較するには丁度ええやんけ…
タイヤの重量や細さが走りの軽さの違いに直結するのはよく知られている。
しかし、重量や細さ以外の要素でもどれくらい走りの軽さに違いが出るのか確かめるためには、これは丁度いい機会だと感じた私はマラソンタイヤとK-193(両方とも28c)で走りの違いを確かめた。
その結果、漕ぎ出しや上り坂走行は重量のあるタイヤである分、やはりどちらも重さを感じる。
そこは大して差は出なかった印象。
しかしかなりの差が出た部分があった。
それはある程度のスピード(時速15㎞程度以上)まで持っていくと、そのスピードからペダルを漕ぐのをやめて惰性で走っている時、そこからのスピードの落ち方が遅い、減速しにくいという部分であった。
一度スピードに乗ってしまえば、ブンブンとタイヤ重量もあって勝手に回ってくれる感覚があり、
なおかつマラソンタイヤのトレッドパターン(溝の切られ方)やゴム質による「転がり抵抗の軽さ」がK-193よりもある事によってスピードが減速しにくいのだと私は感じた。
シュワルベ公式より
重量のあるタイヤでありながらこういった走行性があるというのも、マラソンタイヤの魅力だ。
超長寿命なのでコストパフォーマンスが抜群に良い
ここまで記事を読んで来てもらえたならもうお気付きかとも思うが、マラソンタイヤは長期間使える分、初期投資としてはそれなりの価格にはなるが、結局は非常にお財布にも優しいタイヤとなる。
単純に交換頻度が他のタイヤに比べて圧倒的に少なく済むからだ。
一見いいお値段に見えるかもしれないが、実は物凄くコストパフォーマンスの良いタイヤだ。
まとめ
シュワルベマラソンについて私が感じた事をまとめると、
- 圧倒的な「耐パンク性」
- 圧倒的な「耐摩耗性」
- 重量の割にはタイヤの転がりが良い「走行性」
- 超長寿命によるコストパフォーマンスの良さ
このようになる。
このタイヤで日本一周や世界を旅しているサイクリストも多い。
そういった方達のブログを見ると、毎度のようにこのシュワルベマラソンの凄さの話が出てきたりもする。
それだけの「耐久性」「頑丈さ」のあるタイヤだという事だ。
という事は私のように配達で自転車を使用している人にも当然向いているとも言える。
配達員は距離を走りまくる上、配達中にはパンクをされると非常に困るからだ。
この記事がシュワルベマラソンに興味を持っている方々にとって参考になれば幸いだ。
ご精読頂きありがとうございました。
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