私はフードデリバリー業界主要4社である、
- Uber Eats
- 出前館
- Wolt
- menu
すべてに配達パートナー(配達員)登録し、稼働している。
フードデリバリーの配達員用のアプリが各社存在するわけだが、それぞれに違った特徴が色々とある。
今回はmenuのアプリにおける「ご指名依頼」について書いていこうと思う。
この「ご指名依頼」のシステムが始まったことにより、それまでのmenuのシステムよりも遥かに良くなった、メリットが物凄く大きいシステムだと感じる。
過去のmenuの早押しシステムからの大幅な改善
この業界は2022年11月現在、全国的に展開されている会社としては、
Uber Eats、出前館、Wolt、そしてmenuがある。
このうち出前館とmenuに関しては配達員が案件を受けるためのシステムとして、早押し(正確には出前館は早スワイプ)システムを採用している。
案件を配達員の中で競争し、早い者勝ちで受けるという事だ。
上記画像のようにmenuの早押しの場合のオファー画面は表示される。
「配達依頼が見つかりました!」と表示される。
この早い者勝ちのシステムは、まあ配達員からは危険だから早く改善した方が良いという声が後を絶たないし、私もそう思っている。
瞬間的な早押しゲームのように楽しんでいる配達員もいるようだが、それは運転中では無く完全に自分がバイクや自転車等を停止させていて、スマホとにらめっこ状態で早押しに集中出来るような状態であるならばの話であると思う。
やはり一番大切なのは事故を起こさない事なのだから、早い者勝ちのシステムは改善されていってほしいと常々私は思っていた。
そしてmenuで2022年4月に新しく始まったこの「ご指名依頼」というシステムは正にシステム改善であると感じた。
案件は最初から早押しでは無くまずは個人に振られる
注文が入ってさあ誰に案件がふられるのか?となった時、
menuからの説明によるとまずは早押しでは無く、個人に対して独占状態で案件が割り振られる。
個人に独占状態で振られた案件の場合、オファー表示画面には「ご指名依頼が届きました!」の文字が表示される。
そしてその最初に独占状態で振られた配達員がオファーを受諾せず、「拒否」をした場合、
もう一度「ご指名依頼」が誰かに振られる。
つまり一つの案件でまずは「ご指名依頼」という形で「2回」のオファーの割り振りが行われる。
そして2回とも拒否された場合のみ複数の配達員に一斉にオファーが送信されるとの事だ。
安全にオファーをとれる機会が増え、2回拒否された不人気案件のみ早押しになる
これを知り、実際経験した私は早押しのみのシステムに比べたら凄く大きなシステム改善だと感じた。
早押しのみであった時代も実際には個人に送られているケースもあったのかもしれないが、オファー画面で個人に送られていることを確認出来なければ意味がない。
それだと配達員はすべての案件に対して早押しとして構えてしまう。
menuの早押しのみの時代は私は経験していないが、他の配達員の話ではそうとう早押しが熾烈だった時代もあったらしい。
しかしこのシステムならば、安全にオファーをとれる機会が増え、2回拒否された不人気と言える案件のみ早押しになると感じた。
配達員としての対応方法
配達員側としてはオファーが入ったら、
まずは「ご指名依頼」であるかどうかをパッと見ればいい。
もしそうであれば、より余裕をもって受けるかどうかの判断が出来て交通面でも安全だ。
そして「早押し案件」だったとしても、これは先に2回誰かに拒否されたような不人気とも言える案件であって、急いで取ろうとしなくても意外とゆっくり案件を取ることが出来たりする。
本当に早押しだったのか疑ってしまう事さえある。
とはいえ早押し案件の場合にはやはり取られてしまう事もあるのだが、
これが意外と、
まあいいか…
と割り切ることが出来る。
その理由としては、
- ご指名依頼で個人に送ってくれる事も多い
- 早押し案件であっても意外とゆっくり取れたりする機会もよくある
- そもそも先に他の配達員に拒否された案件である早押し案件は、報酬が安い案件だったり、加盟店の集まる中心部から離れた僻地へのお届け案件だったりする
こういった理由から早押しで取れなくても気持ちの面で割り切りやすいシステムだと感じた。
だから私はご指名依頼だろうが早押しだろうが基本急がない。
急いだとしても安全第一の範囲内。
基本的に同じようにゆっくり自転車を安全に停車させてから、考えてオファーを受諾するかを決める。
まあ安全第一にしなけらばならないのは当たり前のことだが。
大幅な改善であるのは事実 しかし個人的な理想は早押し撤廃
早押しを採用しているのはやはり、配達員がなかなか決まらない、マッチングされにくい案件に対応したものだと思う。
完全にすべて個人にオファーを送っていると、注文量と配達員のバランス、つまりは需給バランス的にマッチング速度が遅れる案件が次々と出てくる恐れがあるため、やむを得ず早押しを場合によって採用しているのだと個人的には推測している。
出前館でも早押しを経験してきた私にとって、menuの「ご指名依頼」が始まったのは個人的にはそれは大幅な改善だと感じる。
しかしながらUber EatsとWoltに関しては早押しは無く、完全に個人個人に順々にオファーを送るシステムを採用している。
理想はやはり早押し撤廃、個人へのオファーのみのシステムだと強く感じる。
理由は簡単、安全に勝る物は無いから。
各社のシステムを経験してきた私にとって、すべて個人へのオファーのシステムだと安全面や安心感で段違いに働きやすくなる。
menuのクルーアプリもこのままさらに改善されていって欲しいと思っている。
もちろん出前館のドライバーアプリも。
出前館の場合については別記事で書いたので参考までに。
ご精読頂き、誠にありがとうございました。
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