デリバリー各社の配達を経験してきて、Woltで注文されたお客様の置き配設定である確率には驚かされる。
そしてWoltのシステムには他社と比較して「配達パートナーの個人情報が守られている」という大きな特徴がある。
Woltでは「配達員」では無く、「配達パートナー」と呼びます。
今回の記事では、配達パートナーの顔写真や名前等の個人情報が非公開であるシステムや、Wolt注文をしたお客様の置き配設定率が高いシステムによってもたらされる事とは何か、私が感じたことを書いていこうと思う。

それに加えて不安要素、デメリットと感じる部分も書きます。
体感で90%以上のお客様が置き配に設定している

コロナ渦においてすっかりお馴染みになった「置き配」。
デリバリー各社も当然置き配設定が出来るようにシステムを構築している。
そんな中、Woltに関しては圧倒的にお客様が置き配設定をしている確率が高い。
これはWoltの注文アプリではデフォルトの設定が置き配になっており、会社側から置き配を勧めるような設定にされているからだ。
もちろん直接受渡しに変更することは出来るが私の体感ではWoltの場合、
手渡しのお客様は10人に1人いるかいないかぐらいだ(ただし現金対応をする場合はお客様と直接接する確率はもう少し上がる)。
これは他社と比較すると圧倒的な置き配率の高さで、他社の場合は半分とか、もしくは3人に1人ぐらいの確率で直接受渡しのお客様が存在する。

この割合の数値に関してはあくまで個人的な体感です。
「Woltの置き配率が高い」というのはWolt配達パートナーみな口を揃えて言っている事です。
女性配達パートナーや女性のお客様にもたらす安心感
当然ながら置き配である方が女性配達パートナーや女性のお客様は安心しやすいだろう。
Woltは女性配達パートナーからの人気が高いという話をよく聞くし、SNSなどでもWoltの制服を着ている女性配達パートナーをよく見る。
Uber Eatsや出前館の方が現時点では規模が大きいため、全体の配達パートナー数だけ見ればより多い状況なので女性配達パートナーもよく見るのだが、「女性配達パートナーの割合」という観点から見るとWoltが一番ではないかと感じる。
そして置き配の際お客様にはインターホンのチャイムを鳴らして置き配したことを伝えるという手段では無く、アプリ上から通知して置き配が完了したことを伝える。
配達パートナーは置き配したらアプリから配達完了操作をし、すみやかにその場を去るのがWoltのやり方となっている。
注文者アプリの画面に配達中は配達パートナーの位置情報もリアルタイムでしっかり表示されるため、これも安心要素になるだろう。
今配達パートナーはどの辺にいるのか、お店に向かっているのか、お届け先に向かっているのかといった状況を確認する事が出来る。
「配達パートナーの個人情報が公開されない」+「置き配率が高い」という組み合わせについて

Woltの注文では注文者側に配達パートナーの位置情報は公開されるが、
配達パートナーの顔写真や名前、さらには評価率や配達歴等は公開されないシステムだ。

マップと共にこのような表示
他社の場合の話になるが、評価率や配達歴が公開される評価システムにはストレスを感じているという配達パートナーも多い。
Woltの場合はお客様から注文アプリを通して評価は押せるようになっているが、その評価内容は会社側で管理される形であって配達パートナーやお客様に評価率や配達歴というのは公開されない。
この「評価システム」に関してもWoltは配達パートナーの事を考えてくれていると感じる(かといってあまりに質の低い配達をすれば会社側では分かるようになっている)。
Woltの評価システムに関しては別記事で詳しく書いたので参考にして頂ければと思う。
そして困ったときには評判の良いWoltのサポートシステムだけでは無く、お客様に直接電話できるシステムもある。
このお客様に電話をする際には、
配達パートナーやお客様の電話番号はきちんと伏せられた状態(転送電話サービス)で個人情報が守られている。
これらに加えて置き配率が高いという状況がある。
要するに、
デリバリー各社の中で最も配達パートナーの個人情報が守られているシステムだと言える。
これならWoltが女性配達パートナーからの人気が高いというのも頷ける、当然そうなるよなと感じた。
なぜWoltは女性配達パートナーから人気が高いのか、お分かり頂けたのではないだろうか?
不安要素は配達予定時刻に間に合わないケースが多い事か
これはあくまで関東郊外地域、自転車配達パートナーの私の場合の話であるが、Wolt配達の不安要素、デメリットは受け取り予定時刻(ピックアップ)やお届け予定時刻(ドロップオフ)に間に合わないケースが非常に多い事。
配達パートナーのアプリには「ピックアップ」や「ドロップオフ」という文字と共に予定時間が表示される。
お店から離れた場所でオファーを受けた時点で、すでに商品の受け取り予定時刻になっていたり、受け取り予定時刻からお届け予定時刻までの時間も非常に短く設定されている事が多い。
しかもWoltではオファーを受諾してからのキャンセルは基本出来ないという仕組みに変更された。
Woltではオファーを受けてから、受け取り予定時刻やお届け予定時刻が見える。
なのでオファーを受けてから物凄く時間に遅れている案件だという事に気づいても、キャンセル出来ないので基本配達に行かなければならない。
ちょっとギャンブル要素のある仕組みだなと感じる。
ただし「バイク」の配達パートナーや「軽貨物」の配達パートナーであれば、全然状況は異なると思うし、あとはエリアによっても状況は異なるとは思う。
これはあくまで私の推測だが、注文が入ってその案件をどの配達パートナーに割り振るかとなった時、ギリギリの時間までバイクや軽貨物の配達パートナーを探し、見つからなかったら自転車配達パートナーに案件を振る、というやり方にしている事がWoltでは非常に多いのだと思う。
つまり優先して案件を振られるバイクや軽貨物の配達パートナーの方々であれば、時間に余裕を持って配達出来るケースが多くなると思う。
エリアにもよると思うがWoltの「自転車」の配達パートナーは、時間に遅れながらの配達が多くなる事をある程度覚悟しておいた方が良いと思われる。

現在Woltの親会社はDoorDash(ドアダッシュ)という会社です。
2022年6月にドアダッシュがWoltを買収し、統合されました。
私はドアダッシュ配達パートナーの経験も少しありますが、ドアダッシュはやたらと配達予定時間がきつくて厳しいシステム、会社であった事を覚えています。(ドアダッシュは2022年8月で日本でのサービス終了)。
Woltはそのドアダッシュと統合した影響で、時間設定もやたらと厳しく設定されるようになったと感じてます。
Wolt単体で運営されていた頃は今ほど時間設定がきつくて厳しかっただろうか?
Wolt単体で運営されていた頃の時間設定がどんなものだったか、当時のWoltでの配達件数が少なかったこともあって正直私は覚えていないが、当時のWoltでの配達経験が豊富で時間設定がどんなものであったか覚えている方は是非コメントを頂きたい。
ドアダッシュとの統合後から時間設定がきつく、間に合わないような案件が増えたと感じている方も結構おられるのではないだろうか?

ただWoltではお届け予定時間に間に合わずとも、会社からお客様へ遅れる事を詫びるメッセージが送られていますので、そこは安心して頂ければと思います。
ちなみに「出前館」の場合では、自転車であってもお届け予定時刻に間に合うケースがほとんどという印象です。
そして遅れたとしても数分程度である事が多いです。
ここは出前館の方が安心感があってやりやすいというのが正直な所です。
そして「Uber Eats 」や「menu」の場合では、お客様が注文した際に設定されたお届け予定時刻といった物が配達用アプリの方に表示されない。
Wolt配達の特徴まとめ
Wolt配達の安心要素をまとめると、
- 配達パートナーの顔写真や名前が公開されない
- 配達パートナーの評価率や配達歴、配達件数も公開されない
- 置き配である確率が非常に高い
- 転送電話サービスにより配達パートナーとお客様双方の個人情報が守られている
反対に不安要素と言えるのがお届け予定時間といった時間設定がきついケースが多い事か。
もしもデリバリー配達パートナーに興味がある、これから始めてみようかなという方にはWoltも選択肢の一つに入れる事をおすすめする。
もちろんその地域に対応してない可能性もあるし、エリアによっては需要が少ないとか、配達パートナーが多過ぎるだとかでWolt配達だけでは物足りないというケースも多々あると思う。
なのでUber Eats や出前館、menuなどの登録も一緒に考える事がおすすめだ。
この記事で書いてきたようなWolt配達の特徴は、特に女性におすすめの仕組みと言える。
ちなみに他社での配達パートナー個人情報の扱われ方に関する記事も別記事で書いたので、そちらもよろしければ参考にして頂ければと思う。
配達パートナーの個人情報の扱われた方という点でWoltの仕組みに近いのは「出前館」だ。



ここまでご精読頂き誠にありがとうございました。
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