配達パートナーが配達するために使うアプリにも当然フードデリバリー業界各社違いがあり、過去記事でもあれこれと書いてきた。
私の場合、
「各社の注文者アプリからは配達パートナーに関する情報というのはどのように見えているのか?」
というのを気にするタイプである。
よって注文者目線に関しても自分で実際に注文したり、調べたりして学んできた。
配達パートナーのみなさんは自分が配達している会社の注文者目線というのを知っておいた方が良いと感じる。
今回はその注文者目線を1番知っておいた方が良いと感じる会社「Uber Eats 」の注文者アプリに表示される配達パートナーの個人情報について書こうと思う。
Uber Eats 配達を始めたばかりの頃に知った注文者目線に驚く
私自身はUber Eats でまず数十件ほど配達してから、自分で注文してみてどのように配達パートナーの事を見られているのかを確かめた。
配達前に勉強するために使った配達パートナーガイドには特には書かれていなかった衝撃の事実がそこにはあった。
具体的に書いていこうと思う。
配達パートナーの鮮明な顔写真を大きく表示する事が出来る
この事実を知らずに配達を始めるUber Eats 配達パートナーも結構多い。
そんな配達パートナーが初めて注文者目線を知った時に一番衝撃を受けるのがここだろう。
本当に、
「どやさぁっ!!!」
と言わんばかりにデカデカと顔写真を表示する事が可能なのである。
私はまだ男なので良いが女性配達パートナーが初めて知った時には結構ショックを受ける人もいるかも分からない。
ここまでデカく使うならきちっと会社側からこれからUber Eats 配達を始める配達パートナー1人1人に対し、確実にその事実が伝わるようにしなければいけないのでは?というのは私個人の考えだ。
もしこれからUber Eats 配達を始めるとか、その事実を知らなかった既にUber Eats 配達をしている方々は是非この事実を知っておいて欲しいと私は思う。
顔写真が公開されるというのはこのネット社会において全くリスクの無い事では無いとも言えるだろう。
下の名前が表示される
私の場合は下の名前がローマ字表記で表示される。
注文してみた時には漢字表記の配達パートナーもいたが、やはり下の「名」であった。
苗字では無い。
ちょっとした違いかもしれないが、
例えば鈴木太郎さんという名前の場合で、
- 「鈴木さん」
- 「Taro」or「太郎」
のどちらかで表示されるとすると、私としては前者は仕事のための最低限の名前表示であると感じるのに対し、後者だと何だか馴れ馴れしい感じがしてしまう。
女性であれば「Rieko」とか「絵里」とかである。
下の名前を知られる方がより深く自分の事を知られている感覚になる人もいるのでは無いだろうか。
配達歴や配達件数が表示される
何年の何月からUber Eats 配達を始めたのかという配達歴と、今までの累計配達件数が表示される。
ここに関してはどちらも、歴であれば長ければ長いほど、件数であれば多ければ多いほどお客様からの信用を集めやすいとは思う。
しかしながら歴が浅く、件数が少ない新人配達パートナーさんにとっては不利になってしまう所なので注意して頂きたい。
お客様から疑いを持たれやすい要素になってしまう可能性はある。
満足度の評価率が表示される
ここは非常に重要な要素だと思う。
Uber Eats には相互評価システムがあり、要はお客様やお店からどれだけgoodボタンやbadボタンを押されたか分かるものだ。
この評価率が会社のみならず配達パートナーやお客様にも公開されるというのは、個人的にはかなりリスクのある事だと感じる。
実際問題この評価システム起因で起きた事件もニュースになっていた。
私の経験上ではbad評価なんてものは丁寧に配達していればそうそう付けられるものでは無い。
ただ配達パートナーには否が無い所で一方的な「思い込み」による判断により、bad評価を付けられる可能性があるというのは否めない。
そしてわけもわからず付いたbad評価によって下がった評価率であっても、その評価率を他のお客様にまで公開しないといけない仕組みだ。
個人的には配達パートナー側に不利なシステムだなと感じる。
ちなみに日本では既にサービスを終了し、Woltブランドへ統合したDoorDashという会社の評価システムは配達パートナーには非が無いbad評価とシステム上で判断出来る場合、そのbad評価は自動削除されるという優れたシステムを採用していた。
UberテクノロジーであればこういったDoorDashのような自動削除システムを取り入れるなんて難しい事では無いだろう。
今後の改善に期待したい。
この評価システムについては重要な事なので別記事でより詳しく書いた。
配達パートナーの細かい動きまで見える位置情報
まずは下のツイートを見て頂きたい。
どう感じただろうか?
ここまではっきりと見えるとこのツイートをした方のように面白がったり、じっくり見る意味もあると感じてずっと位置情報を監視するお客様が出てきてもおかしくは無い。
Uber Eats 配達パートナーの位置情報は拡大可能で、かつ他社の注文者アプリよりも細かい動きまで見える。
例えば振り向いて進行方向を変えただけの動きといった所まですぐに反映されて見える。
他社であればこのような配達パートナーが自転車やバイクに乗車し、進んでいる方向にも合わせた、まるで実際に走っているかのような画像では無く、矢印マークであったり、単なる車や自転車の固定のアイコンマークであったりする。
他社の場合も位置情報というのは表示されるが、時間差で何メートル置きとか数秒置きのようなペースで動きも「カクカク」していておおよその位置情報が見えるイメージ。
そう考えると注文者アプリに表示されるこのUber Eats 配達パートナーの位置情報も、配達パートナー側からすればなかなかのプレッシャーになるのでは無いだろうか?
配達パートナーには悪気は無くとも少しイレギュラーな動きをすれば、お客様からの何らかの思い込みによる誤解だってされる可能性もある。
しかしながら細かく位置情報が見える事が配達パートナーにとって役に立つこともある。
例えばお届け先を示すピンがずれていて配達パートナーが間違ったピンの位置に行ってしまった場合などは、お客様は細かい位置情報によって間違ったピンの位置に配達パートナーがいる事にすぐに気付く事ができ、
わざわざお客様自身から家の外に出てきて、
優しい
お客様
こっちですよ~
と案内してくれることもあるし、配達パートナーの所まで来てくれることもある、またはチャット機能を使って正しい位置の説明を送ってくれることもある。
この「マップを拡大可能で配達パートナーの細かい動きまで見える」というUber Eats 注文者アプリに表示される配達パートナー位置情報は、配達パートナーにとってはプレッシャーにもなり、役立つ場面も多々ある。
Uber Eats のシステムは非常に優れている良い所も多い
しかしながら「どれだけスムーズに料理を配達する事が出来るか」という観点から見たUber Eats ドライバーアプリの仕組みは業界一素晴らしいと思っている。
Uber Eats ドライバーアプリの良い点は例えば、
- オファーは早押しでは無く個人個人に送ってくれる
- 受け取り時間やお届け時間が設定されずに焦らない
- お店での調理待ちも少ない
- 状況に応じた非常に効率のいいルートのオファーが多い
- 地図は見やすく使いやすい
- 困った場合のオファー受諾後キャンセル等、便利に使える機能も多い
- アプリの操作もサクサク動く
といった所だ。
現時点ではどこの会社よりもUber Eats 配達はスムーズに一件一件の配達をこなせる、といった感覚だ。
追記
Uber Eats では「配達依頼レーダー」が始まっており、早押しのシステムが始まったと言われたりもしていますが、Uber Eats 公式の説明によると実際は早押しでは無いとの事です。
Uber Eats からの公式メールでの説明文を下記に掲載させて頂きます。
まとめ
Uber Eats の注文者アプリに表示される配達パートナー個人情報の主要な点をまとめると、
- 大きく拡大可能かつ鮮明な顔写真
- 下の名前
- 配達歴や配達件数
- 満足度の評価率
- 配達パートナーの細かい動きまで含めた位置情報
さらに言うと、配達する理由や好きな食べ物、使える言語なども入力すれば公開される。
Uber Eats の注文者アプリに公開される配達パートナー個人情報を嫌がってUber Eats 配達を避けている人もいる。
この記事で書いてきたようなUber Eats 配達における仕組みを良い点も含めてしっかり知った上で配達をして頂いた方が、特に女性は後悔することも少なくなるのではと思い今回の記事を書かせて頂いた。
「やはりこのUber Eats 配達パートナーの個人情報の扱われ方は気になる」という方には私は過去記事でも書いたがWolt配達を強くおすすめする。
今回の記事で書いてきた事が少しでも参考になれば幸いだ。
ここまでご精読頂きありがとうございました。
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