私は自転車を長年の趣味としているので、クロスバイクだけで無く、ロードバイクや電動クロスも持っているが、
スポーツ自転車ライフは「クロスバイク」から始まった。
クロスバイクで自転車の楽しさを知り、ロードバイク等にも手を出していったが今でもクロスバイクにはクロスバイクにしかない魅力があると思っている。
今回の記事ではそんなクロスバイク好きの方達にも向けて、
クロスバイクでより楽に・遠くへ行くための、
- カスタム
- 装備品
- アイテム
- 持ち物
- コツ
- テクニック
などについて書いていこうと思う。
クロスバイクでもやり方次第では物凄い長距離のロングライドをする事が全然出来ると私は思っています。
ちなみに私のクロスバイクでのロングライドの、1日での最長距離は185㎞です。
ペース配分をミスして疲れたけども…
クロスバイクの魅力
姉さん
自転車で出来るだけ楽に遠くへ行くロングライドをしたいのなら、
「ロードバイク」を使えば?
なんて思われるかもしれない。
そう言われてしまえば確かにそうかもしれない。
しかしロードバイクとは違う魅力がクロスバイクにはある。
- アップライト(起き上がった)で楽な乗車姿勢
- 幅広フラットバーハンドルによる安定性や操作性の高さ
- ロードバイクよりも太いタイヤを履ける事の多さ
- Vブレーキによる制動力の高さ
- とっつきやすい価格
私が思うクロスバイクならではの魅力としてパッと思い浮かぶ点はこんな所か。
低速時の安定性やブレーキレバーの握りやすさ、景色を楽しみやすい楽な乗車姿勢が特に魅力的だと私は感じる。
太いタイヤにする事によるメリットは別記事で書いた。
太いタイヤにする事によるメリットも多い。
しかし今回の記事では「より楽に遠くへ」行く事を目的とした記事なので、後に具体的に紹介するがタイヤに関しては細めのタイヤを紹介させて頂こうと思う。
実際ロードバイクには興味が無かったり、持っていなかったりしてもクロスバイクは持っているという人も沢山いるだろうと思う。
そういった方々でもこれからロードが欲しくなるという可能性は十分ありますが…。
私もそうなった一人です。
基本的にはクロスバイクの方が価格も安く、「とっつきやすさ」もある。
なのでクロスバイクでロングライドをしたいという人も沢山いると思う。
そういった方達にも向けてこの記事を書こうと思った。
クロスバイクでのロングライド(長距離)とは何kmぐらいの距離から?
これは多くの方が興味を持ち、気にする所だと思う。
ただ、一概に「何kmからが長距離だ」という明確な定義はやはり存在しない。
個人個人が走れる距離というのには次のような条件が関わってくる。
- 年齢
- 性別
- 体力
- 自転車知識の豊富さ
- 自転車歴の長さ
- 季節や天候
- どういったコースを走るのか
など、こういった条件がどうであるか次第でも、おおよそ何kmからが「長距離」と言われるのかは全く異なってくる。
バイカー
とは言えクロスバイクで「ロングライド(長距離)」と言える距離の目安が何か欲しいなぁ…
という方もいると思う。
そこでロングライドと言えるのは一体何kmの距離からなのか?
その一つの目安として非常によく言われているのが次の距離だ。
ロードバイクの場合:100km
クロスバイクの場合:50km
各自転車ショップの公式サイトやSNS、実際にショップの店員さん達から直接話を聞いても、この距離を用いているケースが非常に多いです。
ロードバイクの場合100kmというのは数字的にもキリが良くて分かりやすく、
実際に私がロードで走った時の感覚的にも、100kmぐらいからほどよい疲労感によって「長距離走ったなぁ」と感じる事が多いです。
例えば私がよく見る「バイクプラス」というショップの公式サイトでは次のように書かれている。
ロングライドという定義は非常にあいまいで、何キロからがロングライドかと聞かれると決まった答えはありません。
人によっては50㎞を越えれば立派なロングライドだという方もいるでしょう。
ロングライドの魅力 – バイクプラスから引用
ただなんとなくですが、ロードバイクならきりよく100㎞を表すことが多いように思います。
このロードバイクの場合は「100km」というのは、長距離とはどれくらいかを表すのに絶妙な距離だと私は感じる。
そして長距離を速く走るのに特化した自転車である「ロードバイク」では無く、
ロードバイクほど長距離を速く走るのに特化した設計では無いが、その分乗り心地や日常使いでの利便性などを高めた「クロスバイク」の場合だから、
ロングライドと言える距離を100kmの半分の「50km」とする。
ここも私は絶妙な距離の出し方だと感じる。
私が今までロードバイクやクロスバイクに乗り込んできた経験や感覚からしても、
- 「ロードなら100km」
- 「クロスなら50km」
というこの距離は、ロングライドであると言うための一つの目安として、とても的確な距離だと私は思う。
私の場合は当時、4年ほどクロスバイクに乗り込んで、カスタム・テクニックなどの知識も付けてから「185km」のロングライドを行いました。
クロスバイクに乗り始めて数ヶ月といった慣れない内は、紹介してきた「50km」をとりあえずの目安にするのが良いかと思います。
自転車知識などを付けながら少しずつ距離を伸ばし、「自分はどれくらいの距離を走れるのか」を確かめていって頂ければと思う。
ロングライドをするために必要な基本的前提事項
ポジション出し
ロードほどシビアでは無いがクロスバイクでも「適正ポジション」というのがある。
ポジションには何があるのかと言うと、
- サドルの高さ
- サドルの前後位置や角度
- ハンドルまでの距離や高さ
ロングライドをするための基本的な前提事項として、このポジション出しというのは欠かせない。
ポジション出ししているか否かでは全くと言って良いほど走りや疲れ方が変わる。
適当に決めた間違ったポジションでロングライドをすると、それはもう体力奪われまくりのヘトヘト状態に陥るだろう。
今回の記事では具体的なポジション出しの仕方については割愛させて頂くが、適正なポジション出しについては調べればいくらでも出てくる。
まだ適正ポジションの知識が無い、ちゃんとセッティングしていない、という方は調べて頂ければと思う。
そこまで神経質にポジションを出さずにおおよその適正ポジションであったとしても、何もポジション出しを意識していない場合に比べたら断然良い。
より遠くへのロングライドをするのであれば自分に合った「ポジション」を作る必要性がより一層高くなる。
空気入れ・注油・クリーニングなどのメンテナンス
どれだけいいカスタムやアイテムを使った所で「メンテナンス」がされていないクロスバイクでは圧倒的に推進力は落ちる。
次のような基本的なメンテナンスをするだけでも、していない場合に比べたら走りが全く変わる。
- 空気入れをして適正なタイヤ空気圧にする
- チェーンクリーニングと注油をする
- 各部のクリーニングをする
特に空気入れとチェーンのメンテナンスをしっかりするだけでも、推進力というのは全く変わってくる。
他の部分も知らず知らずのうちに汚れがたまって走行の抵抗になっていたりするので、出来れば他の部分のクリーニングもまめに行いたい所だ。
そして空気圧管理に関しては精度の高い専用のエアゲージを使うのが良い。
下記はパナレーサーの精度が高いと評判のエアゲージ。
使うゲージ次第では意外とおおよその数値しか出してくれずに、正確な数値からちょっと離れた数値になってしまうなんてこともある。
空気圧管理は推進力のみならず、乗り心地やグリップ力、タイヤ寿命などに大きく影響するメンテナンスなので、精度の高いエアゲージで空気圧管理をするというのは非常におすすめだ。
特にロングライド前には確実に自分に合ったタイヤ空気圧にしておくべきだ。
自転車チェーンオイルも粘度やグレードの違いによって走りに差が出る事はある。
より良いオイルとウエスを使ってメンテナンスをすればより良い状態で走ることが出来る。
私の場合、チェーンのメンテナンスはこの二つを使って簡易的に済ます事も多いです。
簡易的とは言ってもチェーンが汚れている時に比べると断然走りが軽くなるし、ギアチェンジもスムーズになります。
チェーンメンテナンスを簡易的にでは無く、「根こそぎ汚れを落としてからオイルを差す」という完璧なまでのやり方にしたいという時であれば、やはり圧倒的おすすめは「チェーン洗浄器&ディグリーザー」を使う事だ。
「チェーンを綺麗にする」方法としてダントツで効果的とよく言われているのが、この「チェーン洗浄器&ディグリーザー」を使う方法。
これで磨き上げた後のチェーンの美しさには惚れ惚れしてしまう人も多いだろう。
そこに良いチェーンオイルを差せばチェーンメンテナンスに関しては完璧とも言えるだろう。
そして自転車全体のクリーニングをするための「バイクウォッシュ」も色々と試したきたが、私が特に良いと感じたのはフィニッシュラインブランドの大容量バイクウォッシュ。
こういった本格的なウォッシュ液を使い、どれくらいの頻度で洗車するのかは人それぞれなので一概には言えませんが、私の場合はこの1リットルサイズ1本で余裕で一年以上持ちます。
なんならさらに大容量の詰め替え用まである。
量に対して非常に価格がお得になっている。
大容量に
ぶったまげ
おじさま
ん…んお…こ…これは…
使い切れるのは…いつになるんや…
正直な話、私としては1リットルサイズでも十分なサイズと思ってしまうが、
俺は恐ろしいほどの洗車マニアや!!
という自覚がある人であれば、こういった詰め替え用の特大サイズも良いと思う。
このバイクウォッシュの主な特徴は、
- 5種類の有機性成分による洗浄力の高さ
- 水有り&水無し両方の洗い方が出来る
- 大容量で非常に長持ち(ガンガン吹きかけて使える)
そして私が個人的に一番良いと感じた部分は、金属の表面をサビや酸化から守ってくれる成分が入っている部分。
大事な愛車、サビからなるだけ守ってあげたいというのは自転車好きならみな同じはずだ。
ここにさらに細かい所まで磨きやすくなるツールを組み合わせれば、
綺麗好き
おじさま
自転車がピッカピカのツルツルリ〜ンで、
走っていて気持ちがええで~い!!
という状態にまで持って行くことが出来る。
そこで、自転車を磨きやすくしてくれるおすすめクリーニングツールも紹介。
これらを使えば自転車各部の細かい所まで掃除が行き届き、なおかつフレームを傷付けにくい洗車もしやすくなる。
先に紹介した「ウエス」はチェーンクリーニングのみならず、
もちろん車体全体のクリーニングにも非常に役立ちます。
自分のタイミングでの休憩
これは基本中の基本とも言える事だが、書かせて頂こうと思う。
長時間走る自転車のロングライドというのは、物凄い大きなカロリーを消費するスポーツだ。
そこで何も休憩の仕方にこだわらずに無理をしてしまうと、最悪の場合「ハンガーノック」という極度の低血糖状態に陥り、体が動かなくなってしまうという事もあるので、休憩の仕方にも是非こだわって頂きたい。
そしてどのようにして、どのような休憩を取るのかというのは人それぞれだ。
ロングライド時の休憩の方法としてよく言われているのが、「距離」や「時間」を目安にして休憩を取る方法。
例えば、
- 15km走る毎に休憩をする
- 1時間毎に休憩をする
このような基準を設けて走っている人も多い。
姉さん
この日は朝9時に家を出て、100kmのロングライドと観光を楽しみ、夕方5時に家に帰って来たいわよ。
うふ。
こういった計画をあらかじめ持っているのであれば、「距離」や「時間」を設定した休憩の取り方というのは、計画を予定通り達成するためにも非常に役立つだろうと思う。
しかし私個人の経験上から言わせて頂くと、こういった「距離」や「時間」を設定した休憩の取り方というのは、そこにこだわりすぎて無理をして走ってしまう原因にもなり、逆に疲れやすくなる可能性も大いにあると思っている。
あくまで「何km毎に休憩をする」とか、「何時間毎に休憩をする」というのは最低限の目安程度にとどめておき、臨機応変にその距離や時間というのは変えて頂ければと思う。
出発時間になるべく余裕を持たせて早めの出発をし、沢山の時間が確保されている中でロングライドを行う事をおすすめします。
当然の事ですが、時間に余裕があれば積極的に休憩を取っても、計画通りの距離の達成や予定時間までの帰宅もしやすいです。
という意識を強く持っておく事が大切だ。
冒頭でも少し話しましたが、私は初めての200km近いロングライドでウキウキしすぎてしまい、往復の内の往路、つまり「行き」の方の休憩がつい少なくなってしまってぶっ飛ばして走ってしまいました。
その結果、帰り道の家まで残り10kmほどの地点では恐ろしく疲れ切ってしまい、地獄を見る事になりました。
その残り10kmに関しては、1〜2km走る毎に休憩が必要みたいな状態でした。
みなさまは決して私と同じ目には合わないよう、ご注意ください。
そしてもう一つ、当然ながら「水分」や「補給食」をしっかりと取る事も欠かせない。
水分は喉が渇く前にこまめに取ることが大切なのはもはや常識として知られているが、そのこまめな水分補給をするためには後に紹介する「ドリンクホルダー」や「ドリンクボトル」が非常に役立つのでそちらも参考にして頂きたい。
そして補給食に関しても「空腹」を感じる前の早め早めの段階で、こまめに摂取する事が大切だ。
サイクリストに愛される補給食にも多くの種類があるが、ド定番と言えるのはやはり「羊羹」だろう。
自転車が好きになる前、私は元々は羊羹を好き好んで食べる人間ではありませんでした。
しかし、自転車が好きになり補給食にもそれなりにこだわるようになった結果、羊羹を食べるようになっていつのまにか自転車どうこう関係無く羊羹が好きになっちゃいました。
ありがとうございます。
羊羹が自転車乗りに愛される理由は、
- 高カロリーを摂取できる
- サイズや重さ的に手軽に持ち運べる
- 口がパサつかない
- 夏でも溶けない
- コンビニなどでも手軽に買える
- 安くて美味い(個人的意見)
といった所だ。
サイクリストの味方、「コンビニ」で買えるのは大きい。
しかし、羊羹にもこだわるのなら次のような「スポーツ羊羹」というのも売られているので、こちらも参考にして頂きたい。
甘さ控えめで長時間持続するエネルギーを摂取する事が出来る、スポーツ用途の羊羹だ。
さすがにスポーツ羊羹に関してはコンビニなどでは見かけないので、ネットで購入する形になるのはご了承頂きたい。
おすすめのカスタムやアイテムなどを紹介(推進力アップ編)
軽くて細めのタイヤへ交換
やはりクロスバイクで走りが劇的に変わるカスタムとして有名な所は、後に紹介する「ホイール交換」と、この「タイヤ交換」ではないだろうか?
この二つのカスタムは走りに劇的な変化をもたらすカスタムとしてよく知られている。
実際私も経験してきて、ある程度良い物を選べば劇的な効果の出るカスタムだと思っている。
タイヤ交換で推進力を上げるには、
- タイヤ重量を軽くする
- タイヤを細くする
私の経験上この二つによる効果というのは物凄く大きい。
私は日帰り総距離200キロ弱のクロスバイクでのロングライドを行った際には、上記のコンチネンタルグランプリ25cを使った。
このタイヤだったからこそ走れたと思っている。
コンチネンタル自転車タイヤのフラッグシップモデルでもあるこのグランプリは、
- 非常に軽量
- コンパウンド(ゴム)による転がり抵抗の軽さもある
- グリップ力が高く安定性が高い
- 軽いのにパンクにも強い
- 少し荒れたコンクリート上等を走る際に感じる振動吸収性がある
- 耐摩耗性も高くて長持ち
といったタイヤだと私は実際に使って感じた。
価格の高い高級モデルだけあってそこはさすがに素晴らしいタイヤだ。
普段は28cや32cの太さのタイヤをクロスバイクでは使っていたが、200㎞弱の長距離ライドの際にはグランプリタイヤの25cにした。
タイヤ一つでも大幅に軽く軽快に走れるようにする事は可能だ。
特に新品のクロスバイクに付いているような頑丈で重いタイヤからの変更であれば、グランプリは比にならない程軽く走れるようになる。
25cよりも細いタイヤというのはあるが、23cよりも25cの方が転がり抵抗は低いと言われていたり
(実際近年では太めのタイヤがトレンド)、
細過ぎると乗り心地が物凄く硬くなったり、パンクする確率が上がる可能性もある等、25cよりもさらに細くするのはデメリットが多いと感じたので、
ロングライドのためにタイヤを細くして軽快性を上げるのなら25cまでだなと感じてこの細さを選んだ。
でさまよう
おじさま
う~む…
でもグランプリはお値段が高いですのぉぉぉ…
そういった方には同じくコンチネンタルでこちらは「エントリーグレード」のタイヤである
「ウルトラスポーツ3」がおすすめだ。
スペックの高さの割に価格の安い、非常に良いタイヤなので別記事でも書かせて頂いた。
この記事は28cでの説明だがウルトラスポーツ3にも25cの太さはあるので、距離が長くなるロングライドであるほど25cを選んだ方が良いと思う。
ホイールのグレードアップ
タイヤ交換と同様にグレードの高い物ほど劇的な効果のあるカスタムとしてよく知られている。
私のクロスバイクはデフォルトで上記のシマノのWH-R501というロードバイク用のホイールが付いているクロスバイクであった。
このホイールはシマノのエントリーグレードのロードホイールである。
ジオスのミストラルなんかでも使われている事で有名では無いだろうか?
そこはさすがの世界のシマノ、例えばAmazonのレビューを見て頂いても分かるがこのシマノの「エントリーグレード」であるホイールであっても、
新品時のクロスバイクに付いているような特にこだわりの無いホイールと比べたら走りが明らかに軽くなる、よく回るという評判を多々見る。
ロードホイールの世界は上を見ればキリが無いほど価格の高い物まである。
もし自分のクロスバイクがロードホイールにも対応しているクロスバイクであるのなら、自分に合ったロードホイールを探してみる価値は物凄くある。
私なんかはシマノのWH-R501からさらに1ランク2ランク上のホイールである、フルクラムのレーシング5にカスタムもした。
200㎞弱のロングライドの際にはWH-R501を使ったが、後にフードデリバリーの仕事のためにレーシング5への交換をした。
金額で言えば3万円程度のグレードアップではあったが、やはりよりグレードの高いホイールへの交換による効果というのは明らかであった。
特に効果を感じる場面は、
- 漕ぎ出し
- 上り坂走行
- ペダルの回転を止めて惰性で走っている時
といった所だ。
漕ぎ出しや上りが特に軽くなるのはもちろん、惰性で走っている時の減速が遅いという変化もあった。
レーシング5であれば完成車にデフォルトで付いているようなホイールと比較すると多くの場合は軽くなるし、ホイールのたわみが少なくなり剛性がアップする。
ホイール剛性が上がるとよりダイレクトにパワーが伝わり推進力が上がる。
レーシング5は特段剛性が高いと言われているようなホイールでは無いが、もっと安い価格帯のホイールと比較すると剛性が上がるとなる場合が多いだろう。
ちなみに上のグレードの「レーシング3」にすると、
一気に剛性が上がると言われています。
投資額の大きくなりやすいカスタムではあるが、物凄く効果の大きいカスタムでもあるのがホイール交換だ。
軽量&振動吸収性の高いチューブへ交換
クロスバイクにデフォルトで付いているチューブは、重たく分厚いブチルチューブである事が多い。
これをパナレーサーの「R’AIR」というチューブにする事によって大きな変化を得る事が出来た。
グッと走りが軽くなったのはもちろん、軽量でありながらパンクに対する強さも持ち、振動吸収性が高くなって乗り心地がよくなった。
ロングライドでずっと路面からの振動を受け続けていると、かなりしんどくなってくるし疲労が蓄積してくる。
もちろんマウンテンバイクのサスペンションのような大きな効果はさすがに無いが、R’AIRのような振動吸収性の良いチューブに交換すると少々荒れた路面を走る際等の微振動がかなり軽減される。
よってロングライドでの疲れの溜まり方も変わってくるだろう。
チューブにもこだわれば確実にロングライドの心強い味方となってくれる。
スプロケットのクロスレシオ化
私の場合大幅なクロスレシオ化では無いがデフォルトで取り付けられていた
- 歯数12-32Tのスプロケット
から、
- 歯数11-28TのSHIMANO CS-HG51というスプロケット
に交換してクロスレシオ化した。
走るエリアが坂だらけだとかであれば単純にクロスレシオ化すれば良いという話でも無くなる。
しかし普通に街乗りやサイクリングロード等を走るならクロスレシオ化する事によって大幅に走りやすくなる事も多いはずだ。
スプロケット1枚1枚のギアの歯数の差が大きく、飛び飛びになっているほどワイドレシオと呼ばれる。
反対に歯数差が小さく細かい刻みになっているほどクロスレシオと言われる。
走行中にギアチェンジをしていて次のように感じた経験がある人も多いと思う。
チェンジ
おじさま
カチッと一段ギア変えただけで一気に重くなりすぎじゃ!
少しだけ重くしたいんじゃ!
もちろん反対にギアを軽くする時も同様の事がある。
刻々と変わる路面状況などに対して適切なギアの重さを選べるようにし、対応しやすくなるのがスプロケットのクロスレシオ化だ。
状況に応じた適切なギア比を選べるというのはロングライドであるほど価値のある物となる。
長距離走った後の疲れ方も全然変わってくる。
より適切なギアの重さを選べるようになると疲労の蓄積の仕方が遅くなる。
ちなみにスプロケット交換はサクッと勉強すればそれほど難しい物では無いと思う。
スプロケット交換のためのみならず、基本的なカスタムやメンテナンスはこの本1冊あれば自分で出来るようになると思います。
持ち運びにも丁度良いサイズで、私としてはとても重宝している本です。
フラットペダル用のサイクリングシューズを使う
クロスバイクではペダルにシューズを固定するビンディングでは無く、普通のフラットペダルを使っている人も多い。
実際フラットペダルはとっさの場面ですぐ足を外せるので、ビンディングより気楽だと感じている人も多いと思う。
私はとっさの場面でよりすぐに足を外せるフラットペダルの「気楽さ」が好きです。
ビンディングが効率の良い推進力のある安定したペダリングをするのに最適であるのは言うまでも無い。
ではシューズとペダルが固定されていないフラットペダルで効率の良いペダリングをする方法は何も無いのかと言われれば、決してそんなことは無い。
その事は私は別記事でも書いてきた。
出典:SHIMANO | サイクリングシューズ&ペダル
このシマノ公式サイトの画像をご覧頂いても分かるように、これがビンディングを使う場合での二つの大きなメリット。
まず画像一番目に関して、普通のスニーカーでクロスバイクに乗る人も多いかと思うが普通のスニーカーはたいていの場合ソールがしなやかで柔らかくなっている。
そこで役立つのがフラットペダル用のシューズだ。
フラットペダル用シューズはフラットペダルにも使えるようにソール剛性を高めたシューズ。
地面と接する靴底面にビンディング機能が付いていないため普通に街中での歩きやすさもある。
ソールの柔らかいスニーカーと比べたらペダルを踏む際に段違いにパワーを伝えやすくなる。
しかし、紹介のシマノのシューズは記事執筆時点では販売されていないようです。
そこでおすすめのフラットペダル用シューズはクロームブランドのシューズだ。
パナレーサーとのコラボモデルである「サウスサイド」の方は一番最近に私が購入した物。
サウスサイドはソール剛性が高く、靴底面のグリップ力が高い(ペダル上で滑りにくい)。
ペダルに吸い付くような感覚があって物凄くペダルを踏みやすい。
さすがのパナレーサーとのコラボモデル
といった所です。
フラットペダルシューズは意外と価格が高い事も多いが、クロームの場合は非常に種類も豊富で、価格もフラットペダル用シューズとしてはお手頃である事が多い。
シマノもクロームも含め、私はフラットペダル用シューズは大のお気に入りで複数種持っている。
フラットペダルでもパワー伝達効率の良いペダリングをする
そして今度は先ほどシマノの公式サイト画像の2番目に関して、フラットペダルではシューズとペダルが固定されていないため画像のような本当の意味での「引き足」は出来ないとなる。
しかしながら私はフラットペダルでも「引き足」している状態に近づける事は可能だと別記事でも書いた。
この画像のように引き上げる側の足の重さを抜いてあげる事によって、明らかに踏む側の足が軽くなるのを体感出来るのだ。
引き上げる側のペダルにどっかりと乗っかっている足の重さを軽く抜いてあげるだけなので、もちろんペダルに足は接したままの状態。
フラットペダル用シューズを使って踏む側の力を大きく上げながら、踏む側の力の抵抗となっている引き上げる側の足の重さを抜いてあげれば、フラットペダルでも大幅にペダリング効率を上げる事は可能だ。
もしもフラットペダルでのペダリング効率をさらに少しでも上げたいという事であれば、次の記事も参考にして頂きたい。
おすすめのカスタムやアイテムなどを紹介(乗り心地アップ編)
エルゴグリップ&エンドバー装着
はっきり言って私の場合はロングライドの際には、
エルゴグリップ&エンドバーが無いと走ってられないと感じます。
こう感じてしまうほど「手」や「腕」の疲労軽減に役立つカスタムだ。
単なる筒状のグリップと違い、手のひらで支えてくれるエルゴグリップの形状と、端にある「角」のような物(エンドバー)によって大きく手の疲労軽減に貢献してくれる。
この画像は後にも紹介するERGONというグリップの商品パッケージ上での説明。
つまり手のひらで支えられて疲れにくい手首の角度を維持できるという事だ。
そしてエンドバーの有効性については別記事でも書いた。
ここではざっくりと説明しようと思う。
立ち上がった状態で脱力して両腕をダラ~ンと下ろす。
その状態から自分の前にハンドルバーがある事を想定し、両腕を前に上げる。
その時の手のひらの向きに着目して頂きたい。
人間の体の構造上、手のひらの向きは必ず内側になるはずだ。
ハンドルバーの両端では無く、中心方向に向いているという事。
このようにして人間の体の構造上本来の自然な手の向きでエンドバーを握る事が出来るため、手首や腕などに無理な負担が掛かりづらくなり、疲労しにくくなる、痛めにくくなるという事だ。
ただこれだとブレーキレバーに指が届かなくなるので、安全の範囲内で手を休めたい時などのみエンドバーを握るという使い方になる。
ブレーキレバーを使う時はしっかりとグリップの方を握りながらブレーキレバーを握る。
もし、このエルゴグリップ&エンドバーに関して、
マニア
おじさま
価格は高くて良いから…
もっと良い物教えてぇや
という事であれば物凄くおすすめは、
「ERGON(エルゴン)」だ。
自転車ハンドルグリップ界の王様とも言える存在「ERGON」。
はっきり言って価格は高いが非常に有名、人気のブランドだ。
ERGONには物凄く多くの種類があり、私もERGONだけで3種類これまで使ってきた。
上記のGP2は一番最近に購入し使っている種類。
- グリップ部分の形状・握りやすさ
- 柔らかさ
- 振動吸収性
- さらり・しっとりとした気持ちの良い触り心地
- エンドバーの形状・握りやすさ
どれも一級品でやはり素晴らしい品質だと感じる。
ロングライドでは非常に手や腕の疲労軽減のための心強い大きな味方となってくれる。
先述したがERGONグリップには非常に多くの種類がある。
サイクルグローブ着用
さらに手の疲労を軽減するのに役立つのがサイクルグローブだ。
「パッド」が付いている事により手への衝撃吸収をしてくれるという意味でも、落車時などに手をケガからなるべく守ってくれるという意味でも、サイクルグローブ着用は非常に重要だ。
先に紹介の「エンドバー&エルゴグリップ」と一緒にサイクルグローブも使えば、手や腕の疲労軽減のための組み合わせとして最高です。
下記グローブは生地素材がしっかりとしていると感じ、手への衝撃吸収もしっかりとしてくれると感じた物だ。
クッション性の高いサドルとサドルカバー装着
やはりロングライドにおけるサイクリストの悩みの代表的な物といったらこれがあるだろう。
けつの痛み
と闘う
おじさま
おけつ
痛いんじゃ…
おけつ…
私自身もママチャリからスポーツ自転車に乗り換えた頃には驚いた。
こんなにもおけつが痛くなるなんて…。
ある程度乗り込めばおけつも鍛えられて痛く無くなってくると言われているが、それでも長時間乗り込むほどやはり痛くはなりやすい。
対応策となるカスタムとしてはやはり、よりクッション性のあるサドルを使い、さらにそこにサドルカバーを被せる事だ。
このサドルはある程度のクッション性があり、お尻の中でも特に痛くなりやすい部分をサドルの「くぼみ」によってなるだけ圧迫しないようにしてくれて痛みを軽減してくれる。
ただクロスバイクのロングライドで使うにはこのサドルだけでは全然物足りない。
そこでサドルカバーをさらに装着する。
サドルカバーを装着すればクッション性が大きくアップし、お尻が痛くなりにくくなるというのは間違いない。
もし「サドルがごつくて分厚くなっても良いから、とにかく乗り心地や衝撃吸収性の高い物が欲しい」という事であれば次のサドルがおすすめです。
大きな厚みと座面の広さがあってサスペンション機能も付いており、スポーツタイプの自転車に付けるサドルとしては非常にお尻が痛くなりにくい良いサドルだ。
インナーサイクルパンツ着用
そして私はお尻の痛みをさらに軽減するためインナータイプのサイクルパンツも着用している。
数種類サイクルパンツを試してきたが、特に履き心地が良いと感じた物を紹介。
これらは普通のズボンの下に「インナーパンツ」として履くタイプ。
主な特徴としては、
- 生地が丈夫でしっかりしている
- クッション性が高くクッション面も広い
- 何十回と洗濯してもよれにくくて生地が劣化しにくい
- お手頃価格でコストパフォーマンスが良い
- 「インナー」タイプのパンツなので私服とも合わせやすい
といった所。
非常に良質なインナータイプのサイクルパンツだ。
クロスバイクのロングライドでは途中で観光したいだとか、どこかお店でゆっくりしたいという場合も多いと思う。
そこであまりにピッチピチな格好だと周りの目が気になるという人もいると思う。
であれば今回紹介させて頂いたインナータイプのサイクルパンツを使うのが良いのでは無いだろうか?
もちろん周りの目なんて気にしないのなら、ピッチピチで何の問題もありません。
そしてこのパンツを中に履き、外には「私服に見える動きやすいサイクルパンツを履く」という形にする事も私の場合は多い。
例えば次の物。
このサイクルパンツの特徴は、
- ピッタリめの私服にも見える
- 超軽量
- ストレッチ性が高くて動きやすい
- 汗などで濡れても非常に乾きやすい
といった所だ。
お尻部分にパッドは付いていないので、先に紹介のインナーサイクルパンツを中に履き、これを上に履けば私服にも見えるサイクルパンツの完成だ。
可変ステム装着
ハンドルの高さや近さを今の一定の位置に固定した状態で何も問題無い、いつも良い位置にバッチリ決まっているという事であれば可変ステムなんて必要無い。
ただロングライドでは長距離であるほど意外とサイクリング途中でもう少しハンドルの高さを高くしたいなとか、近くしたいな、なんて感じる可能性もある。
前傾姿勢が辛くなってきた時なんかに臨機応変にハンドル位置を変える事の出来る可変ステムが役立つ可能性というのはロングライドでは特にある。
シマノ(SHIMANO) ブレーキシュー「M70T4」装着
近年は油圧ディスクブレーキの採用の物がすっかり増えたが、いまだVブレーキを採用しているクロスバイクも多い。
今使っているブレーキシューがデフォルトで付いているブレーキシューのままであるという場合であれば、シマノのこのブレーキシューに変えると大きな違いでは無いかもしれないが、
ブレーキの制動力が良くなる可能性がある。
ブレーキは出来るだけピシッピシッ!っと気持ち良く不安なく止まってくれる物にしたい。
私はこれまでいくつものブレーキシューを試してきた中、この「M70T4」というブレーキシューを使用する事がお決まりになった。
ウェット(雨)とドライ(晴れ)、両環境に対応したモデルだ。
- 制動力
- 耐摩耗性(寿命が長い)
- 音鳴りのしづらさ
- 価格の安さ
全てに優れた非常に良いブレーキシューだと感じたので今私はこれをリピート購入し続けている。
いずれにしてもブレーキシューは交換頻度の高いパーツ。
交換時期が来たタイミングで「M70T4」を試す価値というのは十分にあると思う。
世界のシマノ(SHIMANO)ブランドはブレーキシュー1つとっても良い物を作り上げるんだなと感じた。
おすすめのカスタムやアイテムなどを紹介(アクセサリー編)
高機能で明るいフロントライト装着
夜間には必須となるライト。